65歳から始める介護職〜定年後に人気の仕事

最近は、70歳まで雇用機会を設ける企業が増えつつありますが、現状では65歳で退職する人が少なくありません。昔と違い、現代の65歳はまだまだ元気で気力もあります。「定年後も働きたいが、どんな仕事がいいのだろうか?」と悩む人も少なくないようです。

少子化による若者の減少により、労働力の不足は深刻化しています。その顕著な例が介護職です。「自分もすでに老後を迎えているのに介護職なんてできるのか?」と疑問に思うかもしれませんが、実際に介護の現場では、60代、70代のシニアが活躍しています。なかには80代、90代になっても現役介護士として働いている方もおられます。介護職は介護福祉士や作業療法士など有資格者が採用につながりやすい仕事ですが、人手不足が深刻なため、無資格、未経験でも採用されます。ずっと専業主婦だったけれど、夫の定年退職後に介護の仕事に応募して採用されたという方もいます。介護士としてスキルアップしたいなら、働きながら実務経験を積み、関連する資格を取得することもできます。

介護職にはスキルや知識も必要ですが、人柄が重視されることもシニア向けと言える理由です。体力もいりますが、利用者さんと世代が近いこともあり、話が合いますし、共感もしやすいでしょう。長年、社会で培ってきた経験が役立つはずです。また、適度に体を動かすことは健康維持にも役立ちます。新しいことを学び、人と接することで刺激になりますし、利用者さんの役に立っているという思いがやりがいにもつながります。